僕の日々

公務員から農業への転職を機に始めたブログ。自分のことをだらだらと綴っています。

春の小鳥

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 友人にウグイスの絵を描いてみてほしいと頼まれ、想像で描いては不誠実だと親切心を湧かせ、画像を検索してみた。

 だが、ここで思わぬ事が起こる。なんと、表示される画像がことごとくウグイスではないのである。地味で、野生のただの小鳥だな、というものばかり表示されるのだ。これは一体どういうことか。腕で目を擦って見直しても、画面は地味な鳥で埋め尽くされている。ううむ、これはGoogleの怠慢だろうか?そう訝しんでみたが、それでは事が進まない。とりあえず、真偽を確かめるべく、画像のリンクを踏み踏みしてみた。

 するとどうだろう。一つの事実が浮かび上がってきた。なんと、あの地味な鳥がウグイスであったのだ。そして、ウグイスだと、僕が28年間想い続けていた鳥は、メジロだというのだ。これは、俄かには信じ難い情報である。そんなばかな!という状態である。戸惑いを隠しきれない。映画であったら、コーヒーを持つ手が震える、かなりシリアスなワンシーンであった。

 何とも愚かで無知である。桜並木を歩きながら、ウグイスのさえずりが聞こえるねぇ、春が来たんだねぇ、と季節の移ろいをしみじみと、一端の大人のように感じている最中、僕の頭の中に浮かんでいるその鳥は、メジロだったのだ。何とも滑稽である。

 何故僕がこの2羽の小鳥を取り違えていたのか。それは、メジロの見た目のせいである。あれは、どう見てもウグイスである。色も綺麗なウグイス色、梅や桜の枝にとまっている姿は何とも風情があり、さながら絵である。その姿が見えているときに、あのウグイスの可愛らしい独特の鳴き声が聞こえたら、あれがウグイスだと誤認するのも仕方ないのではあるまいか。うむ、これは、なるべくしてなったものであろう。自分を弁護してもよい案件である。

 まぁ、自分の無知具合を取り繕ってもしょうがない。薄々は気づいていたが、僕は何となくで生きているようだ。それっぽいことを勝手に頭の中でつなぎ合わせて、真実を知った気になっていたということだ。面倒だから、それにたぶん合っているだろう、という怠慢さ。とりあえず調べてみよう、という好奇心と行動力が希薄な状態。そのまま28年間を過ごしていたのだ。今回のウグイス事件は、それがただ露呈したにすぎない。氷山の一角である。

 何でもかんでも裏を取ればいいというわけではないと思うが、自分の知識や考えを見直す真摯で謙虚な態度が必要である。自分が見る世界を変にねじ曲がった眼鏡で見ては楽しくない。クリアで美しい光景を見、僕の世界をよりよいものにしていこう。

 

 

 

 

 

起床時間:6時

 一日目にして素晴らしいスタートである。早起きによって作られた時間でコーヒーを飲み、絵まで勉強した。さあ、明日はどうなるだろうか。